当法人の「ミナヒカル福祉会」は「みんなが今、そのままで輝く存在であり、誰一人さげすまれたり、軽んじられることなく、まわりの人に支えられながら堂々と明るく輝いて生きていく」という、障害者、健常者の区別のない、人類の幸福に関わるテーマとして名づけられました。

強度行動障害を抱える方々は、どんな行動課題を抱えても、それを自ら軽減させ気持ちを安定させる力を潜在的に持っていることを示してくれました。また、強度行動障害を抱える方々は、私たち支援者がそれを引き出す想像力、分析力、思考力を潜在的に持っていることを示してくれました。人の行動の背景を知ること、立場性を排除した学び合いの対等観、誰にとっても潜在能力はあることの確信、私たちはこれらを携えて皆が光り輝くために努力します。

　　「この街で平凡に暮らす」

　　　合同会社ミナヒカル福祉会

　　　代表　安福（あぶく）　正己

　　　（精神保健福祉士）

「平凡」って何でしょう。衣食住が整い、日々繰り返される行動（活動・仕事）があり、数人のわかり合える友人がいて、自由に外出したり、ささやかな自分だけの楽しみをもつことかもしれません。そして誰かの助けを受け、今のまま幸せに暮らしていけることです。

　1人では生活が困難な障害者が普通に「この街」に暮らし、「平凡」に暮らすためには障害者が自由に自らの生活（行動）を選択することと、住民の「お互い様」のわずかな手助けが必要です。その中で、街の「多様性を認め、比較するのではなく協力する」という潜在能力が少しずつ高まると信じています。そんな街は子ども・障害者・高齢者、いや誰にとっても住みやすい街になるでしょう。私たちは障害を抱える方々、ご家族の方々と語り合いながら、障害者の方々の移動を支え、「平凡」を実現するパートナーになりたいと思います。